保健センターでの実習:たび猫の保健師学校の思い出

保健センターでの実習

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初夏に家庭訪問を行い、その後学校で色々な勉強をした後、11月に本格的な役所での実習が始まった。私たちは数人ずつのグループに分けられ、都内の23区内のそれぞれの地域の保健センターや保健所に1ヶ月実習に行った。

 

役所でどのような実習をするのかというと、地域看護学というものを学ぶためだ。普段健康に生活していると、保健所や市区町村の保健センターが何をやっているかなんてあまり意識しない人のほうが多いだろう。私もそうだった。とにかく、保健所や保健センターは地域で生活している人々(要するに一般の人々)に対して、あらゆる保健活動を行なっているところなのだ。

 

保健活動とは、健康を守ること、要するに病気の予防に関する対策や病院から退院してきて地域で生活している人を援助する活動などを行なっていたりするのである。

 

私は昔、保健所といえば、野良犬を処分するところという、ものすごいおどろおどろしいイメージしか持っていなかったのだが、実際は色々と地域の人々のためになるような活動をしているところなのだ。

 

5月に行った家庭訪問の実習、あれも立派な保健所あるいは保健センターの重要な仕事の一部で、数多くある事業のひとつなのである(母子保健は今はたしか保健センターの仕事かも?)。今回の実習では、家庭訪問だけでなく、保健所・保健センターの役割や事業内容の全体的なことを学び、体験してくることが目的なのだった。

 

私は、23区の中で比較的新しいマンションが多く建っている区域の保健センターに実習に行った。その地域の特徴として、若い夫婦が多く住む地域だった。このように、地域の特徴を把握するのも、保健師の重要な役割である。なぜなら、地域の特徴によって保健師の力のいれどころも変わってくるのである。だから、実習に行く前の下調べ、地域の特性を把握するという情報収集にもものすごい時間をかけたりするのだ。

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