養護教諭の教育実習:たび猫の保健師学校の思い出

養護教諭の教育実習

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冬になりお正月を向かえ、冬休みが明けると、いよいよ養護教諭の教育実習が始まった。1月の3週間、私達はそれぞれ都内各地の小学校・中学校に教育実習生として派遣されていった。

 

私は、23区内のある小学校に行った。養護教諭になる気なんてまったくなかった私であったので、本当にいやいや実習に行った。この実習では、学校によっては授業をやらされるかもしれないのだ。それを考えただけでも、本当にいやだった。それに来月は本命の保健師の国家試験である。こんな実習をやるよりも、国家試験の勉強をしたかった。

 

実習が始まる前の月に、一度実習学校を訪問し、校長先生を始め他の先生方に挨拶し、養護教諭の先生と打ち合わせみたいなことをした。私が行った小学校は、校長先生をはじめみんな明るくて感じのいい先生ばかりだった。養護教諭の先生も、若くてやる気にあふれ、しかも優しくて、このような先生のところで実習できるのであればととりあえずほっとしたのであった。

 

そして、この時に校長先生に言われた。「せっかく実習に来るのだから、ぜひ授業でもやってみましょうか」と。内心、“ひぇ〜、結構です!!!”と思ったが、それではいかにもやる気のない実習生なので、ひきつった笑顔で「ぜひ、お願いします」と言ってしまった私であった。この時点で、授業を受け持つこと確定。ますます実習が嫌になった。

 

そして1月になり、いよいよ教育実習が始まった。初日の朝礼で全校生徒の前で挨拶をした。人前で話すのが苦手な私は、子ども相手とは言えとても緊張した。しかも、最近の子どもは生意気そうだ。なめられないようにしないと、と少々かまえた私であった。

 

こうして私の教育実習は始まった。最初はいやいやながらの実習であったが、始まってみると驚いたことに毎日がとても楽しかったのだ。毎日子どもと触れ合ううちに子どもとはこんなにかわいいもんか、と心から思ったのだ。

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