都心で部屋探し:たび猫の保健師学校の思い出

都心で部屋探し

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4月からの新しい家は、看護師なので不規則な生活になるのだろうから、できれば病院近くの方がいい。でも私の病院は都心にある。そんなところはかなり家賃が高いに違いない・・・。今更引越し費用プラス敷金・礼金の大金なんて用意するのはめちゃめちゃきつい!!だって、私は4月から寮に入れることを前提に、これまで残りのお金を使う計画を立てていたからだ。敷金・礼金の分のお金なんて、どこにも取っておいてなかった。しかも4月からの家賃は、寮費にくらべてめちゃくちゃ高いではないか〜!!と心の中で泣きながらの家探しであった。

 

私の家探しは案の定、大変だった。時間がないのであまりたくさんの不動産屋を見ている暇がないのに、まず1件目の不動産屋からはすぐ追い出された。

 

病院のすぐ近くにある、古くからやっていそうな不動産屋に行った時のことだ。病院近くであるので、かなり都心だ。でも私は多少ぼろくても家賃の安いところに入りたかった(なぜなら奨学金をこれから返さなければならない私は、多額の借金を背負っていたからだ)。そして不動産屋の派手なおばちゃんに「家賃6万円代のマンションありますか?」と聞いたら、ものすごーく怒られたのだ。

 

おばちゃんは「この辺にそんな安いマンションがあるわけないでしょっ!!」と怒っている。私も負けじと「で、でも、不動産情報誌にこの辺にも6万円台のマンションがあるって載っていました」とおどおどしながら言うと、おばちゃんは「ああいう雑誌に載せるのは、大手の不動産屋なんだから、そういう安いところがいいならよそに行って!!」と店から私を追い出したのだ。

 

東京の不動産状況などよくわからない世間知らずの私をこのように扱うなんて、まったく血も涙もないおばさんだった(それとも非常識な私が悪いのか?)。こうしてまず1件目の不動産屋を追い出され、とぼとぼと帰る私。

 

その後はこのおばさんの言う通り、大手の有名そうな不動産屋に行って部屋を探すことにした。そしてある不動産屋の調子のいいお兄さんに、病院と同じ駅ではなくても、何駅か離れている場所でも、自転車で通える距離で安くて6万円台のマンションがあると教えてもらった。

 

実際、部屋を見せてもらったら、6畳1間のワンルームで、もちろんユニットバスだが防音もしっかりしていてそれほど悪くない部屋だったので、あまり部屋探しに関わっている暇がなかった私は、あっさりとそこに決めてしまった。この家からは、病院まで自転車で20分で通え、しかも家賃は希望通りの6万円代だった。

 

こうして部屋探しを早々に切り上げ、もとの勉強生活に戻る私であった。でも、後で住んでみてわかったことだったが、この不動産屋はかなりいい加減な不動産屋であった。前の人が退去したあと、部屋をきっちり管理していなかったらしく、住んでみてあちこち不具合が生じ、何度も電話して直してもらうということが続いたのだ。

 

電話をすれば直してくれるので、良いといえば良いのだが、何のための管理費を前の人は払っていたのだろうと首をかしげたくなるような状況だった。しかもクレームをつけると、担当者は雲隠れしたり、開き直ったりとどうみても誠意ある対応とは思えなかった。

 

やはり不動産会社を選ぶのは慎重にしなければいけないと、この部屋探しを通じて痛いほど感じた。大手の会社ならいいってものではなかった。それに引き換え、今住んでいる家は、地元の小さな不動産屋に紹介してもらったのだが、こちらは誠にいい人で、トラブルなどなにも起こらない。不動産屋の人柄をよく見てから、部屋を借りることをお勧めしたい。

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