手洗いの実験:たび猫の保健師学校の思い出

手洗いの実験

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さて、いよいよ本番だ。授業はテーブルに水道がついている理科室で行なった。最初にまず、手洗いの必要性を絵や文章を使って説明。子どもたちは日ごろからうがい・手洗いの必要性を先生たちから言われているので、素直に聞いている。そしていよいよ実験だ!

 

洗面器みたいな容器にどろどろのでんぷん溶液を入れたものを、各グループ毎のテーブルに置き、それにみんな手を浸してもらう。どろどろの液なので、子どもたちがこの時点で「ひえ〜、どろどろして気持ち悪い!!」などと言って興奮しだす。なにしろ子どもといえば泥んこ遊びとか大好きなので、「気持ち悪い」などと言いながらもみんなとても楽しそうだ。

 

そして、手を浸したら水道でいつものように手を洗ってもらう。手を洗い終えたら、今度はもう1つの容器に用意したヨウ素液に両手を浸してもらうのだ。すると手に残ったでんぷんにヨウ素液が反応し、汚れが落ちきっていないところが紫色になり、子どもたちは大騒ぎというふうになるのだ。

 

実際、ヨウ素液に浸してもらったところ、思った以上に汚れが落ちていなく、生徒たちの手は見事に紫色に染まり、その結果に生徒たち大興奮!!授業は予想以上に大ウケしたのであった^^で、最後に私が看護師として、「正しい手洗いの方法」を絵と文章を使って説明。看護学校で習った正しい手洗いの方法がここで役に立ったのだ。

 

私の授業をそのクラスの担任の先生以外にも、校長先生や暇な先生が数人見にきてくれた。そこで生徒たちは「先生たちもやって〜!!」と大騒ぎし始め、先生たちも恐る恐るトライ。すると先生たちの手も生徒たちの手に負けず劣らずの紫色で、生徒たちは「先生の手、きったね〜!!」などと言っておおはしゃぎなのだ。

 

こうして私の授業は、無事に大成功に終わった。実習に行く前はあんなに嫌だった授業も「あ〜、授業やらせてもらってよかった^^」と思えたのであった。

 

もしかしたら、私の授業が楽しくうまく言ったのは、養護教諭という特権であったということもある。他の科目の先生なら私のようにお気楽な授業をするわけにはいかないだろうから。とにかく私は他の先生たちの理解と協力のお陰で、私に楽しい授業を体験させてくれるためにも、あのような授業をやらせてくれたのかもしれない。準備は大変だったけど、とにかく楽しい授業の経験だった。

 

いやいやだった授業も、終わってみればやって良かったと思える楽しいものとなったので、人間何事も経験してみないとわからないことは多いものだと思った。

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